MCI(軽度認知障害)は認知症の前段階です。
適切な予防を行わずに過ごすと、5年で半数以上の方が認知症に進行すると言われています。
認知症は 治すことはできませんが、適切な予防と治療で防ぐことや、進行を遅らせることはできます。
自分はまだ大丈夫と思っていませんか?
物忘れが気になったら早く検査し、適切な予防と治療で認知症になることを防ぎましょう!
軽度認知症(MCI)とは、健常者と認知症の中間の段階を指します。
日常生活には支障はありませんが、そのまま過ごすと約5年でその半数以上の方が認知症に進行すると言われております。
最近の研究では、MCIの段階で適切な予防や治療を行えば、認知症の発症を防ぐことや、遅らせることができるとわかっています。
《 大切なのは発症してからでなく、発症前の予防です 》
2025年、65歳以上の高齢者のうち5人に1人が認知症になると予測されてます。
現在、認知症の進行を一定期間防ぐ薬はあるものの、根本的な治療薬はまだ開発されていません。
そのため大切なのは発症後の治療ではなく、発症前の予防が重要になっています。
《 MCIを発見する検査とはどんな検査? 》
アルツハイマー病はアミロイドベータペプチドという老廃物が脳に蓄積して、神経細胞を破壊することで発症します。
MCI検査はアミロイドベータペプチドを排除する機能を持つ、血液中の3つのタンパク質を調べる血液検査です。
これら3つのタンパク質を調べることで、アミロイドベータペプチドに対する『抵抗力』を測ります。
この3つのタンパク質とは、脂質代謝に関わるアポリポタンパク質、免疫に関わる補体タンパク質、アミロイドベータと結合してその作用を抑制するトランスサイレチンです。
《 検査の流れ 》
① 検査は採血のみになります
② 検査結果が出るまでに約2~3週間かかります。
再度来院していただき、検査結果を受け取っていただきます。
《 検査結果について 》
健康診断と同じように定期的に検査を受けることで、自覚症状が出る前の早い段階で気付くことができます。
健康な方でも高齢になるにつれて、認知症のリスクは少しずつでも高くなります。
検査結果に関わらず、生活習慣を改善し予防に取り組みましょう。
《 判定結果はA~Dの4段階 》
A:1~2年に1回は検査を受けましょう
B:1年毎に検査を受けましょう
C:半年~1年毎に検査を受けましょう
D:2次検査をおすすめします
《 認知症の予防について 》
認知症は生活習慣病の1つです。
”自分はまだ大丈夫”と思っている方ほど要注意です!
【 予防法 】
①運動:おすすめは有酸素運動
②食事:バランスの良い食事(野菜・青魚・良質な油など)
③趣味:旅行や料理、音楽など楽しめる趣味を持つ
④睡眠:昼間働いた脳をゆっくり休める
⑤サプリメント:食事で不足しがちな栄養素をカバー
※大切なのは生活習慣病の予防です。