完全に勃起しないだけでなく、勃起まで時間がかかる、中折れ、萎えるもEDの可能性があります。
EDは高齢者だけの問題ではありません。
日本人で40歳以上の4人に1人、60歳代では2人に1人がED症状があると言われています。
そして、ED(勃起不全)は病気を知らせる最初のサインとも言われます。
【EDとは】
EDとは『勃起障害』や『勃起不全』という意味です。
勃起障害:一時的に勃たない状態
勃起不全:完全に勃たない状態
満足に性行為ができないということがEDに当てはまります。
【EDの原因】
①心理的なストレスやプレッシャーがある心因性ED
心因性EDには、『現実心因性ED』と『深層心因性ED』があります。
・現実心因性ED:日常でのストレスが原因
(仕事や疲労、子作りへのプレッシャーなど)
・深層心因性ED:心の奥深くに潜んだストレスが原因
(幼児期の体験、性的トラウマ、コンプレックスなど)
②血管や神経に障害のある器質性ED
器質性EDは、身体になんらかの問題があり、機能が低下したり、物理的に勃起が阻害されていることです。
原因は様々ですが、加齢・生活習慣病により血管や神経が障害を受けるものや、脳疾患により脳からの信号が陰茎まで伝わらない、事故などにより神経や血管に損傷を受けた場合が考えられます。
そして、泌尿器系の病気、加齢やストレス、喫煙、飲酒などで、男性ホルモンの分泌低下(男性更年期障害)が挙げられます。
③ストレスと血管や神経に障害がある混在性ED
心因性EDと器質性EDの二つを併せ持つ『混合性ED』というものがあります。
神経や血管に障害があり器質性EDを起こし、その勃たないかもという不安から心因性EDを引き起こしてしまうEDのこと。
④特定の薬剤を服用している薬剤性ED
特定の薬剤を服用していることでEDになることを、薬剤性EDと言います。
若い年代:精神安定剤、抗うつ薬、睡眠薬を服用している人
高齢者は:降圧剤、高脂血症治療薬、胃潰瘍治療薬を長期に服用している人
上記の薬を服用している人が、薬の副作用によってEDを引き起こしている可能性があります。
【ED患者数と年齢】
2000年に行われた全国30~79歳既婚男女3854人を対象としたEDアンケートでは、29.9%の男性が『EDの自覚あり』と回答した。
現在のED患者数の割合はさらに増えており、現在の患者数は1800万人にもなると言われている。
ED患者数を年代別に見てみると50歳以降に増加する傾向にありますが、30~40代にも一定数いるのがわかります。
【 ED(勃起不全)は病気を知らせる最初のサインとも言われます 】
EDの1つである器質性EDには動脈硬化が原因に含まれています。
ペニスの動脈は直径1~2mm、心臓の動脈は3~4mm、脳の動脈は5~7mm
とペニスが一番細いのがわかります。
ペニスに影響が出るということは、次に心臓、その次に脳に影響が出るということです。
EDは心と体、両方に関係があるため、何か異常を感じたら医師に相談することをおすすめします。